近代版画の魅力

皆様、お久しぶりでございます。
前回「広く浅く」にてカクテルの趣味について書いた
イノベーションの事業本部の荒木が担当致します。

さて、今回も私の趣味の話にはなるのですが「近代版画の魅力」ということで
オタクである私の中で人生のトレンドともいえる版画をご紹介します。

版画と聞くと浮世絵や木を彫り転写する木版画がイメージされると思いますが、
最近ではアニメ業界やイラストレーターの作品を版画にしたものも出ています。
作品の素材も木やキャンパスから金属、漆、樹脂、陶器など様々なものが使用されるようになりました。

 

先月私の手元にオーダーしていた新しい版画が届きました。
作品は[てぃんくる はるかぜせつな] 先生の[金烏玉兎の渾天儀](きんうぎょくとのこんてんぎ)です。


(作品番号は加工により消しています。)

今回はこの作品の中身ついては多く触れませんが

この作品は毎年行われている絵師100人展の13回目で原画が展示されました。
当時のテーマが「輪」となっており球や円状のものから人とのつながりと解釈して輪で表した作品が展示されました。

中でもこちらの作品は両腕を伸ばしても収まらないほど大きな作品で展示会でも異色を放っていました。
そんな大きな作品にもかかわらず繊細なタッチでここまで緻密に書かれた作品に
「この作品が版画になってほしい!」と思うほどに目を奪われてしまいました。

 

ここで、なぜ版画であるかの理由をお話しすると
以前よりアールビバンという会社が主催しているイラストレーターと版画を組み合わせた作品の展示会にて
紙に印刷された絵やスマホ・パソコンといったモニター越しに見る画像には無い
色彩・作品としての完成度・楽しみ方があるのを知っていたからです。

ただ絵を見るだけではなく、スポットライトによる照明効果や[絵を飾る]ことによる部屋づくりなど
[画像]としてではない[]の楽しみ方があると思っています。
また、版画は音によっても感じ方が異なります。
食事の際に聴く音楽によって料理の味が変わるように絵もジャズ系からトラップ系など
合わせる音によって異なる表情を見せてくれます。

 

[アールジュネス オリジナル版画の魅力]で検索してもらうと出てきますが、
一枚ずつ作家、版画、装飾のそれぞれの分野で監修が入り、作家のサインとエディションナンバー(作品番号)
が付くことで複数刷れる版画といえども唯一無二の作品へと仕上がります。

 

AIでプロレベルの高解像度の画像が簡単に生成できてしまう現代
自分が陶酔できる作品を探してみるのは如何でしょうか。

今回は版画の大まかな話しでしたが
次の機会があれば作品ごとの紹介や特徴を書きたいと思います。