身近なあの場所

こんにちは

今回は営業本部の井上が担当させていただきます。

 

皆さんは、『近所でまだ行ったことがない場所』はありますか?

 

私は昨年まで宮城県仙台市に住んでいました。

Pokémon GOがてら高頻度で散歩をしていたので、「ここにこんなお店があるのだなあ」などと思いながら近所を歩いていました。(『いち福』というお団子屋さん、すごーーーくおいしいです。)

 

その中で特に気になっていた場所が【宮城刑務所】でした。

調べて見ると、仙台藩祖伊達政宗の晩年の居城である若林城跡に建てられていることがわかり、より一層気になりました。

 

 

 

 

刑務所の周りにお濠があるのが特徴的です。

 

 

11月に【みちのくみやぎ矯正展】と呼ばれる、『受刑者の作業製品を展示販売する催しが開かれる』との情報を手に入れ、当日が来るのを首を長くして待っていました。

 

矯正展では、ずっと気になっていた<刑務所の中>を見学できるとのことだったので、少し長かったのですが門へと続く列に並びました。

近づくにつれて、存在感のある門がどんどん大きくなり、緊張感も高まりました。

 

門をくぐると目の前には門と同じくらいの高さのフェンスがあり、「あ、本当に刑務所なんだな」と実感した記憶があります。

 

刑務所内は大きく三つに分かれており、受刑者が住む寮棟食堂、そして作業場がありました。

現在の寮棟はマンション大の建物をY字型に設計していますが、1965年までは、以下の写真のような形をしていたそうです。「雪形六出の構え」と呼ばれ、中央に六角塔があり、そこから6棟の房が放射状に出たパノプティコンで、所内にはミニチュア品が展示してありました。

宮城集治監

 

 

 

 

 

 

 

 

ミニチュア模型を観察すると、すごく複雑な形をしており、この建物が存在していたのかと驚くと同時に、実物大の建物も見てみたかったなと思いました。

 

 

作業場には、木工工場が設置されており、高度な技術が必要そうなタンスや机椅子、木彫りの工芸品等が製作されていました。

 

 

 

【矯正展】では、東北の各拘置所で作られた作業製品が数多く販売されており、自由に閲覧・購入することができます。

私は次回、ソファの購入を真剣に考えています。

 

他にも、訪れた人しか見ることのできない貴重な光景があります。

敷地内には、伊達政宗が植えたとされる国の天然記念物である「朝鮮ウメ(臥龍梅)」が生育していたり、仙台市保存樹木に指定されている「蟠龍の松」もあり、どちらも感動する貴重な代物です。

 

また、ステージパフォーマンスや催し物、キッチンカーなど企画も盛り沢山ですので、老若男女問わず楽しめ、勉強になるイベントです。

<昨年度(2023年)の企画>

・宮城県警察音楽隊

・吉本お笑いミニライブ(村上ジョージさん、くまだまさしさん)

・性格検査

・刑務所内見学ツアー Etc…

 

私は初めての刑務所見学だったので、受刑者の食事が想像していたより美味しそうだったり、作業製品のクオリティがハイレベルだったりと、驚きと学びの連続でした。また、想像していた以上にたくさんの方が訪れており、矯正展自体もすごく楽しかったので、今年も絶対に行きます。(まだ、今年の日程は確定していないようなので、気になった方は都度調べて見てください。)

 

みなさんも家の近くだけど行ったことのない場所、気になっているけれどなんだかんだ行っていない場所などあると思います。ぜひ、興味があるうちに行動に移してみてはいかがでしょうか。

自分の知らない世界を見つけることができるかもしれません。

 

それでは、また。